大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ 著者_中村仁一
にもかかわらず、これまで「死」については、漠然と、まるで他人事のように考えていました。父を亡くし、祖父母を亡くし、親友を亡くした経験があるにもかかわらず、です。
「自分の死 」あるいは「自分の終わり方」について具体的に考え、終焉のお手伝いをしてもらうであろう家族と、きちんと話しておく必要がありそうです。
最近、少しだけ意識しているお蔭か、この本に巡り会うことが出来ました。
自らが、「自分の死」について考えるキッカケには最適の本だと思います。
「自分の死」を考えるのは、「死に方」を考えるのではなく、死ぬまでの「生き方」を考えようという事なのです。
「事前指示書」を完成する
「事前指示書」とは、昏睡や意識レベルが低下した時、ぼけて正常な判断ができなくなった時に、どこまで医療を受けたいのか、受けたくないのか、また、どこで、誰に、どんな介護を受けたいかとか、さらに、葬儀や墓や戒名など、意識清明で意思表示可能な時に、前もって希望を認めていくことの書面のことです。
「自然死」のしくみとは
しかし、同じ「飢餓」「脱水」といっても、死に際のそれは、違うのです。いのちの火が消えかかっていますから、腹もへらない、のども渇かないのです。
「飢餓」では脳内にモルヒネ様物質が分泌され、いい気持ちになって・・・
「脱水」は、血が濃く煮詰まることで、意識レベルが下がって、ぼんやりした状態に・・・
「酸欠状態」では、脳内にモルヒネ様物質が分泌され・・・
このように、死というのは自然な営みですから、そんなに苛酷ではないのです。痛みや苦しみもなく、不安や恐怖や寂しさもなく、まどろみのうちに、この世からあの世へ移行することだと思うのです。
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