東京新聞
事故収束宣言 幕引きとはあきれ返る 2011年12月17日
「原子炉は冷温停止状態に達し、事故そのものが収束に至った」と述べた野田首相の言葉に誰もが耳を疑ったことだろう。
原発建屋内ではいまだに高い放射線量が計測され、人が立ち入れない場所もある。さっそく現場作業員から「政府はウソばかり」と批判の声が上がったほどだ。
そもそも「冷温停止」という言葉は正常運転する原発で用いられる。「状態」というあいまいな文字を付けて宣言にこだわる姿勢は、幕引きありきの政治的な思惑からだろう。
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
福島原発から45キロの地点でプルトニウム検出 2011年 10月 2日 13:25 JST
文科省はプルトニウムとストロンチウムについて、最高値が検出された地点に50年間滞在した場合の被ばくの積算値を計算したところ、セシウムに比べて「非常に小さいことが確認された」と述べた。今後の被ばく線量の評価や除染対策については、セシウムに着目していくことが適切だとした。
プルトニウムとストロンチウムはセシウムやヨウ素のように強力なガンマ線を放出することはない。しかし、ストロンチウムは骨に、プルトニウムは骨と肺に蓄積される性質があり、呼吸や飲食を通じて体内に取り込まれると、がんや白血病を引き起こす可能性がある。
遊ぶオヤジ
放射線被曝には外部被曝と内部被曝があります
外部被曝:放射線源が自分の周囲に存在し、体外からの放射線による被曝です
たとえば、病院でレントゲン写真を撮る場合は、外部被曝にあたります
内部被曝:放射線源(放射性物質)を飲み込んだり吸い込んだりすることで、体内に入り込んだ放射性物質による被曝です。
原発事故でまき散らされた放射性物質が自分の周囲に飛んできた場合
飲み込んだり吸い込んだりしなければ、その放射性物質による被曝は外部被曝です
放射線防護の3原則というのがあります 1.時間 2.距離 3.遮蔽
- 放射線を浴びる時間を極力短くする
- 放射性物質からできるだけ離れる
- 自分と放射性物質の間に遮蔽する物をおく
放射線にも種類があります たとえば、1.ガンマ線 2.ベータ線 3.アルファ線
プルトニウム、ストロンチウム、セシウム、ヨウ素が例に挙がってましたので、
それぞれの放出する主な放射線を記します
- プルトニウム239 ⇒ アルファ線
- ストロンチウム90 ⇒ ベータ線
- セシウム137 ⇒ ガンマ線
- ヨウ素131 ⇒ ベータ線
この3種類の放射線を遮蔽する物質をおおまかに記すと
- ガンマ線 ⇒ 鉛
- ベータ線 ⇒ アルミ
- アルファ線 ⇒ 紙
つまり、カラダに取り込まなければ(密封しておけば)、透過力の強いセシウム137に比べ
ストロンチウム90、プルトニウム239は管理しやすい印象を与えます
しかし、原発事故から放出された放射性物質は、
土壌・大気のなかに”まき散らされた”のです 内部被曝も当然考慮すべきでしょう
カラダに取り込んでしまうと、
ガンマ線 < ベータ線 < アルファ線 の順序でカラダに吸収され、
カラダに損傷を与えると考えられそうです
また半減期という定義があります
生物学的半減期:取り込んでしまった放射性物質が排泄等により、半分になる時間
物理学的半減期:放射性物質が放出する放射線の量が半分になる時間
ちなみに、ベクレル(Bq)っていうのは、1秒あたりに放出される放射線の量ですが、
100Bqの放射能をもつ放射性物質の物理学的半減期が100年だとすると、
100年経ってやっと、半分の能力50Bqになります
プルトニウム、ストロンチウム、セシウム、ヨウ素の半減期を記します
- ヨウ素131 ⇒ 8日
- セシウム137 ⇒ 30年
- ストロンチウム90 ⇒ 28年
- プルトニウム239 ⇒ 24000年
今回まき散らされたセシウム137、ストロンチウム90が、半分の放射能になる頃は…
オヤジはこの世にいないかも? 長女・長男はオヤジと同じくらいの年齢だな~
プルトニウムに至っては、減ってないよ!!!
ところで、プルトニウム、ストロンチウム、セシウム、ヨウ素がなぜ存在しているのか!?
原発ではウランと中性子線の核反応でエネルギー(熱)を生みだしているそうです
その際に生成される放射性物質に、
プルトニウム、ストロンチウム、セシウム、ヨウ素が含まれます
- ウラン235 ⇒ 質量数90程度の物質 と 質量数130程度の物質 が生成
- ウラン238 ⇒ こちらは副産物らしいですが、中性子と反応し、プルトニウム239が生成
オヤジも教科書でしか学んでいませんが、
セシウムの存在する量に、相当するストロンチウムが存在するのではないでしょうか?
エネルギー保存則ってそういう事じゃなかった???
また、使用済み核燃料プールには、プルトニウムが大量にあったのでは???
これらの放射性物質が、どこにあるのか? 大気・土壌・地下水・海水、食物連鎖による拡散(あるいは濃縮)の調査を、真剣に実施すべきではないでしょうか?
東電・政府・日本の起こしてしまったこの災害を真摯に受け止め、”収束宣言”などといったパフォーマンスは、いい加減お仕舞いにしましょうよ…
先の選挙で民主党に一票入れてしまったことを悔いるオヤジです